ユキ「や…やっぱダメっ! オレやっぱりやめるっ!」
ナオ「ダ、ダメだよユキっ。もう開店の挨拶する時間だよっ?」
ユキ「だって! こんなっ…みじけースカートで歩いたら…その…
パンツも何もかんも、丸見えじゃねーかよ…っっ」
ナオ「もう…約束したじゃないユキっ。
学校がおやすみの日は、こうやってみんなで揃って、
『ご主人様』たちをお迎えするんでしょ?」
ユキ「その『ご主人様』ってのやめろっ! 百歩譲って『お客様』だっ!
オレは…そ…その…、
女装したオトコなんて見に来て喜んでるようなヤツらのことっ、
ご主人様なんて呼ぶ気ないからなっ!」
トモ「自分だってその『女装したオトコ』だろ?ユキ。
よく似合ってるよ、その制服」
ユキ「なんだとっ!?
…っつーか弟のお前が兄のオレを呼び捨てにするんじゃねーっ」
そう、このお店のメイドさんはみんな男の子…
「cherry girls」は、店主の息子兄弟が女装して給仕する
女装メイド喫茶だったのです!
お客様――ご主人様をお迎えするのは、
長男の「ナオ」、次男の「ユキ」、三男の「トモ」、そして末っ子の「リオ」です。
ナオ「ホントに♥ よく似合ってると思うな…黒がかっこよくて素敵♥
ユキはいいな、こういうのが似合って…」
ユキ「(…………ドキ!…………)
オオオオオオオレは何も
好きこのんでこんなカッコしてるわけじゃじゃじゃじゃじゃ」
リオ「あははは♥ ユキ兄テンパっちゃってかーわいい☆
それにそれに、一番かわいいのはリオだよね? おねーさまっ☆」
ナオ「ふふ♥ そうだねリオ……
でも『おねーさま』じゃなくて『おにーさま』ね?」
ユキ「…ナオ兄が普段からオンナみたいなカッコしてるからだろ」
トモ「まあ、どれもこれも僕がデザインした衣装だから当然だが――
それともユキは、自分の容姿に自信がないのか?」
ユキ「は!? ど、どーいう意味だよそれっ?」
トモ「その格好をした自分に自信がないんだろう?
だからお客の前に出るのが恥ずかしいわけだ…
オトコなら、パンツ見られたり脚を見られたりしても
恥ずかしいわけないものな?」
ユキ「うっ… ば、ば、ばっかじゃねーのっ!!?
別に脚見られようがパンツ見られようが恥ずかしくもなんともねーよっ!
オレはオトコだからなっっ!!」
トモ「なら――その衣装にも問題はないよな?」
ユキ「あー、問題ねーよっ!
スカートでもなんでも好きに覗けってんだ」
トモ「……単純なヤツ」
ユキ「聞こえたぞ!?
お前はいつもいつも弟のクセに~~っっ!!」
ナオ「もーっ! ふたりともケンカはやめなさいっ!
お兄ちゃんの言うこと聞けないのっ?」
ユキ「う…」
トモ「………」
ナオ「みんなで一緒にがんばろう?
このお店はパパとママの大事なお店なんだから、
ボクたちでがんばってもり立てていかなくちゃっ」
ユキ「その手段がどーして、
息子の俺たちが『メイドのカッコして接客する』って方向に行ったんだよ…
つぶれかけた店を盛り上げるなら、他にいくらでも方法があったろっ」
ナオ「えーと…ママが『しましょ♥』って言ったからかな♥」
ユキ「かーさんが『死ね』って言ったら死ぬのかナオ兄はっっ!!」
リオ「んもー! ユキ兄もトモ兄もダダこねるのはおーしーまーいー!
もうお店開けなきゃいけない時間だよっっ」
ユキ「…しょ…しょーがねーなっ」
トモ「――僕だって、別にケンカするつもりはない」
ナオ「はいっ♥ それじゃあみんな並んで並んで…
ほらユキ♥ 恥ずかしがらないでもっとくっつくのっ♥」
ユキ「わ、わーってるよっ!
(うわ…ナオ兄、すげーいい匂い…)」
ナオ「それじゃあご挨拶するよ?
せーの…」

ナオ「ダ、ダメだよユキっ。もう開店の挨拶する時間だよっ?」
ユキ「だって! こんなっ…みじけースカートで歩いたら…その…
パンツも何もかんも、丸見えじゃねーかよ…っっ」
ナオ「もう…約束したじゃないユキっ。
学校がおやすみの日は、こうやってみんなで揃って、
『ご主人様』たちをお迎えするんでしょ?」
ユキ「その『ご主人様』ってのやめろっ! 百歩譲って『お客様』だっ!
オレは…そ…その…、
女装したオトコなんて見に来て喜んでるようなヤツらのことっ、
ご主人様なんて呼ぶ気ないからなっ!」
トモ「自分だってその『女装したオトコ』だろ?ユキ。
よく似合ってるよ、その制服」
ユキ「なんだとっ!?
…っつーか弟のお前が兄のオレを呼び捨てにするんじゃねーっ」
そう、このお店のメイドさんはみんな男の子…
「cherry girls」は、店主の息子兄弟が女装して給仕する
女装メイド喫茶だったのです!
お客様――ご主人様をお迎えするのは、
長男の「ナオ」、次男の「ユキ」、三男の「トモ」、そして末っ子の「リオ」です。
ナオ「ホントに♥ よく似合ってると思うな…黒がかっこよくて素敵♥
ユキはいいな、こういうのが似合って…」
ユキ「(…………ドキ!…………)
オオオオオオオレは何も
好きこのんでこんなカッコしてるわけじゃじゃじゃじゃじゃ」
リオ「あははは♥ ユキ兄テンパっちゃってかーわいい☆
それにそれに、一番かわいいのはリオだよね? おねーさまっ☆」
ナオ「ふふ♥ そうだねリオ……
でも『おねーさま』じゃなくて『おにーさま』ね?」
ユキ「…ナオ兄が普段からオンナみたいなカッコしてるからだろ」
トモ「まあ、どれもこれも僕がデザインした衣装だから当然だが――
それともユキは、自分の容姿に自信がないのか?」
ユキ「は!? ど、どーいう意味だよそれっ?」
トモ「その格好をした自分に自信がないんだろう?
だからお客の前に出るのが恥ずかしいわけだ…
オトコなら、パンツ見られたり脚を見られたりしても
恥ずかしいわけないものな?」
ユキ「うっ… ば、ば、ばっかじゃねーのっ!!?
別に脚見られようがパンツ見られようが恥ずかしくもなんともねーよっ!
オレはオトコだからなっっ!!」
トモ「なら――その衣装にも問題はないよな?」
ユキ「あー、問題ねーよっ!
スカートでもなんでも好きに覗けってんだ」
トモ「……単純なヤツ」
ユキ「聞こえたぞ!?
お前はいつもいつも弟のクセに~~っっ!!」
ナオ「もーっ! ふたりともケンカはやめなさいっ!
お兄ちゃんの言うこと聞けないのっ?」
ユキ「う…」
トモ「………」
ナオ「みんなで一緒にがんばろう?
このお店はパパとママの大事なお店なんだから、
ボクたちでがんばってもり立てていかなくちゃっ」
ユキ「その手段がどーして、
息子の俺たちが『メイドのカッコして接客する』って方向に行ったんだよ…
つぶれかけた店を盛り上げるなら、他にいくらでも方法があったろっ」
ナオ「えーと…ママが『しましょ♥』って言ったからかな♥」
ユキ「かーさんが『死ね』って言ったら死ぬのかナオ兄はっっ!!」
リオ「んもー! ユキ兄もトモ兄もダダこねるのはおーしーまーいー!
もうお店開けなきゃいけない時間だよっっ」
ユキ「…しょ…しょーがねーなっ」
トモ「――僕だって、別にケンカするつもりはない」
ナオ「はいっ♥ それじゃあみんな並んで並んで…
ほらユキ♥ 恥ずかしがらないでもっとくっつくのっ♥」
ユキ「わ、わーってるよっ!
(うわ…ナオ兄、すげーいい匂い…)」
ナオ「それじゃあご挨拶するよ?
せーの…」

| ■イラスト:カスカベアキラ / ■テキスト:日暮茶坊(ランアンドガン) / ■コミック:凪妖女 | ©CherryGirls |







