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『オトコのコはメイド服がお好き!?』 イラストストーリー 2013年3月 ~Ep.2~
2013年 4月 16日(火曜日)


コースケ「――で、ユキはパンツを探すために
  そんな恰好を?」
ユキ「…そ、そうだよ」

コースケくんの自宅――、
二階の彼の部屋で、バツの悪そうに立っているユキくん。
彼の水玉模様のブラウスと淡いイエローのミニスカートはところどころが泥で汚れています。
春風にさらわれたパンツを求めて、女の子姿で街に出た彼は、最後の一枚のパンツを手に入れようとして、コースケくんの家の犬に飛びかかられてしまったのでした。


トモ「コースケ……くん、だったかな?
  ユキを助けてくれてありがとう、ふふふ」


ユキくんと一緒にパンツを探しに出ていたトモくんもまた、コースケくんの部屋に上がりこみ、彼のお母さんが出してくれたお茶をすすり、どこか楽しそうな表情を浮かべています。
――そもそも、犬に飛びかかられたユキくんを助ける(?)ため、コースケくんたち家族を呼んだのはトモくんなのですが。


ユキ「おいトモ! おまえのせいでこのカッコを
  コースケに見られちまったじゃねーかよ!」

トモ「まぁまぁ、泥だらけのまま家に帰るのもなんだし、
  ここはご厚意に甘えようじゃないか」

コースケ「大丈夫だよ、ユキ。
  僕はユキのそういう趣味、理解しているからね」
ユキ「趣味じゃねーよ!」
トモ「それに――こちらのご家族も歓迎してくれている
  ようだし良かったじゃないか」

ユキ「う、うぐっ…」

そう、コースケくんのお母さんはユキくんの来訪を大歓迎。
目をキラキラとさせながらユキくんの手を取り――

「コースケのカノジョさんがいらっしゃったわよ~」
――と部屋に案内してくれたのでした。
『こ、これはなるべく早く帰らねーと、何があるかわかったもんじゃねーな』

ユキ「おい、コースケっ。
  わりぃけど、服を借りるぜ」


一刻も早く、この場から逃げ出したいユキくんはコースケくんの服を借り、汚れた服を着替えることにしました。

コースケ「ああ、服なら母さんが用意しているよ。
  姉さんの服でサイズが合うかわからないけど――」
ユキ「ちげーよ!
  おまえのオトコものの服を借りるって話だよっ!」


コースケくんに説明するのももどかしく、クローゼットを勝手に開けてシャツやズボンをひっぱり出すユキくん。乱雑に選んだ服を前に「さぁ、着替えるぞ」とばかりにブラウスの裾に手をかけたユキくんでしたが……。

コースケ「ちょっと待った!
ユキ「な、なんだよ!?」

コースケくんの制止に不思議そうな表情を浮かべるユキくん。
コースケくんはと言えば、身をかがめ下を向き、両手で顔を覆います。


ユキ「な…なにやってんだ?」
コースケ「見ないように目を瞑ったから大丈夫だよ!
  これくらいのデリカシーは僕もあるつもり――」
ユキ「いらねーよ!
  オレたちはオトコ同士だぞ!」


コースケくんなりの気遣いだったのですが……やはりどこかピントが外れています。

コースケ「そ、そうか…オトコ同士だよね…う、うん」
ユキ「学校で一緒に着替えてるじゃねーかよ」
コースケ「そ、そうだけどさ」
ユキ「だから目をつむんなくても大丈夫だって」

納得――できたような、できないような、モヤヤンとした返答のコースケくんでしたが「目を瞑るな」という友達の言葉を無視するわけにはいきません。

コースケ「じゃ、じゃあ……見ててもいいんだね!」
ユキ「おっ、おう」

意を決したように、ユキくんのほうに向きなおり真っ直ぐな視線を向けます。

ユキ「べ、別にかまわねーさ……見られたって」

『って! なんで今度はガン見なんだよ!?
反応が極端すぎんだろ!』

眼鏡の奥の黒い瞳を大きく真開き、正座でユキくんに対するコースケくん。まだどこか躊躇いがあるのか、まんじりと結んだ口元はプルプルとかすかに震えています。
真面目なコースケくんらしい反応ですが、やりにくいのはユキくん。

『こんなことなら、目を瞑らせときゃよかったかも……いやいや、それじゃオレが変に意識してるみたいだし……』
この状況の元凶、トモくんを見れば、部屋に転がっていたコミックを読みながら、チラチラと楽しそうな視線をユキくんに送っていました。
その視線は――「ドウシタ? ハヤク着替エロ」と言っているようです。

『こ、こ、こいつめぇ~~~』

ユキ「……脱ぐぞ」

二人の視線に囲まれながら、スカートのファスナーに手をかけるユキくん。ゆったりとしたミニスカートがふわりとユキくんの腰から離れると、オトコもののボクサーブリーフが姿を現します。スカートから解放された薄手のブラウスが風に揺れると、その下に白く筋張ったユキくんのおへそがチラチラと覗きます。




コースケ「……ごくり!」
ユキ「お、おい、コースケ。
  見るのはかまわねーけどさ……
  なんでそんなに顔を真っ赤にしてんだよ?」

コースケ「ぼ、ぼ、ぼ、僕はなんともないさ!
  かまわず着替えてくれよ、ユキ!」
ユキ「そんな顔で見られたら脱ぎにきーだろっ!」
コースケ「ええっ!?
  だって、ユキが見ていろって言うから……」

自分でも理解できないドキドキにコースケくんもまた戸惑っていました。
『な、なんでだろう……いつもみているはずなのに……
女の子姿だから? 僕の部屋だから?
見ちゃいけないような気がするんだ。
で、でも……ここで目を瞑ったらユキの信頼を裏切ることになっちゃうし……僕はユキの全部を受け入れてみせる!』
――何か覚悟の方向が若干ズレていませんか、コースケくん?
正座のコースケくんと、半裸のユキくん、妙な態勢で視線をぶつける二人の間に割って入ったのはトモくん。


トモ「ユキ、見ていいといったのはおまえだろ。
  恥ずかしくなるなんて、オンナ心に目覚めたのか?」

ユキ「オンナ心!? っ…んなもんねーよ!」
トモ「なら早く脱くことだな。
  まぁ、おまえがそんな恰好でいたいなら話は別だが」


その言葉にトモくんのよからぬ企みを感じたユキくんですが、たしかにパンツ姿でいつまでもいるわけにはいきません。ユキくんは警戒しつつも水玉模様のブラウスをまくり上げ、脱ぎ捨てます。




トモ「ほう、インナーにキャミソールを着ていたのか?」
ユキ「ブラウスだけじゃ透けそうだったからな。
  ……わりーかよ?」

トモ「いや、よく似合っていると思うよ。
  ――コースケくんだってほら、お気に入りのようだぞ」


そう言われてユキくんの見た先、コースケくんの表情は興奮状態に耳の先まで真っ赤になっていました。

コースケ「あ、あ、あ、あ、あ、ああ!
  ユキによく、に、に、似合っている、る、る、よ!」




ユキうぉい、コースケ!
  アタマから湯気がでてんぞ!!

トモ「さぁ、ユキ。キャミも脱いでしまえ」
ユキ「そのまえにコースケは大丈夫なのか!?」
コースケ「も、もちろんさ!
  だ、だ、だって僕らはオ、オ、オトコどうしだろう!」

ぐるぐると回る目でユキくんをしっかりと見つめるコースケくん。
そんな瞳をとおして、ドキドキが伝染ったのか、抑えられない鼓動の高鳴りを感じながら、ユキくんは右手をキャミの肩紐に添えます。





『な、なんで俺までドキドキしてんだよ。
別に恥ずかしいことなんかねーだろっ!?』
部屋いっぱいに広がった二人のドキドキは、わずかな火種でも爆発しそうなほど!
このときを待っていのは、もちろんトモくん。


トモ「――ふふふ、コースケくん
  このキャミソールはユキのお気に入りでね」

コースケ「お、おきにいり…」
トモ「ああ、毎晩この姿でベッドであんなことや
  こ~んなことを――」

ユキ「おい、適当なこというんじゃねえ!!」
コースケ「ユ、ユキが…べ、ベッドで、で、で……」
ユキ「コースケ? コースケ?
  おい、大丈夫か?」





コースケ「うわぁ~~~~~~!!!
  ダメだユキ! そんなはしたないことは~~!

ユキ「はあああ!?」

コースケくん、大・爆・発。
なにを、どうしようとしたのか、ユキくんを「止め?」ようと飛びかかったコースケくんは勢いあまって彼の上に覆いかぶさります。そこに――。

「コースケっ、ユキさんに御着替えをお持ちした……わよ?」

コースケ「――か、母さん?」
ユキ「あ……えっと…そのぉ」
トモ「ああ、お母さま。
  いま少々取り込み中でして」


半裸のユキくんのキャミソールを掴み、上から覆いかぶさった我が子の様子にしばし固まったままのお母さんでしたが……。
「コースケ……」

コースケ「な、なに…母さん」

「GJ!」
言うなり、階下へと駆け出していくお母さん。
「――お父さん、お姉ちゃんっ!
コースケが、コースケがオトコになったわよぉ~!」

ユキ「おおおおおぉおい!
  おまえの母さん、ますますヘンなこと考えてんぞ!」

コースケ「ごめんよー、ごめんよー、ユキ!」
ユキ「どうすんだよ!」
コースケ「わかった……僕が責任をとって…」
ユキ「何のセキニンだよ!」

上も下も大騒ぎのコースケくんの家。
一人、トモくんは再び湯呑を手にすると、お茶をすすりながら満足そうに頷くのでした。



次回更新(4月スペシャル回)はWEBドラマ連動
4月26日金曜日予定です。
お楽しみに♥




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