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フジロックに“大槻ケンヂと絶望少女達”で出たかった―『懺・さよなら絶望先生』OP主題歌「林檎もぎれビーム!」大槻ケンヂインタビュー
2009年 7月 16日(木曜日)
7月よりオンエアスタートとなった新作アニメ『懺・さよなら絶望先生』から、話題のオープニング主題歌「林檎もぎれビーム!」を歌う、大槻ケンヂの公式インタビューが到着した。筋少ファンはもちろん、アニメファンも必見の特濃インタビューをお見逃しなく!

 第3期『懺・さよなら絶望先生』でもOPを担当するのは、ご存知“大槻ケンヂ”。アニメとロックの融合について、また、7月23日発売の「林檎もぎれビーム!」の世界観についてあますところなく語ってもらいました。

大槻ケンヂと絶望少女達【プロフィール】
テレビアニメ『さよなら絶望先生』の為に結成された、大槻ケンヂ(筋肉少女帯)と風浦可符香(野中藍)、木津千里(井上麻里奈)、木村カエレ(小林ゆう)、関内・マリア・太郎(沢城みゆき)、日塔奈美(新谷良子)による異色のラウド・ロック・ユニット。作編曲を手掛けるNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS、特撮他)と大槻ケンヂが生み出す独創的かつモダンなロック・サウンドと、多彩で愛らしい声優アーティストとのコラボレーションは、アニメファンのみならず多方面から絶賛の声を集めた。これまでに「人として軸がブレている」、「空想ルンバ」を発表し、この度「林檎もぎれビーム!」をリリースする。



――「林檎もぎれビーム!」で、ついに『さよなら!絶望先生』テレビ・シリーズでは3回目の主題歌を担当されます。今、どのような感想をお持ちでしょうか?

大槻 『絶望先生』に関わらせて頂いてからは、本当に驚きの連続でした。その前にも、いくつかアニメのお仕事をやらせて頂いたことはあったのですが、いわゆる“深夜枠アニメ”について知ったり、「大槻ケンヂと絶望少女達」というユニットとして声優さんたちとライブをやったり、そこまでガッツリと関わった事は今までなかったので。そういうことの一つ一つが、すごく新鮮でした。「こんなに濃いファンがたくさんいる世界があったのか!」と、今のアニメ業界を垣間見るたびに、目から鱗がボロボロ落ちていって(笑)。アニメや声優のファンのみなさんって、すっごくエモーショナルじゃないですか? アニメやアニソンの世界のことについて詳しくなっていく度に面白い発見があったんですけど、この面白さをロックの世界に持っていかなくちゃダメだな、とも思わされました。“スタフェス(スターチャイルドフェスティバル2009)”とかに出させていただいて、声優さんとオーディエンスの関係を見ていると、その関係性が生み出すある種の共同幻想とか、共犯関係みたいなものを感じたんですよね。しかもそれを、オーディエンスそれぞれはファンタジーと認めながらも、みんなでガチなものとして共有しようとしているというか。それって、ロックで言えば若いエモーショナル系のバンドとか、ラウドロック系のバンドのライブにも見られる光景なんですよね。そういう意味でも、意外に近いんじゃないかな? って。今まで、接点がなかっただけなんだなって。

――大槻さんは、今年『フジロック』にも『アニサマ』にも出演されるわけで、そういった点からもバイリンガルな存在ですよね。

大槻 どうなんですかね。でも2つ出るって、まだ水木一郎アニキでさえやってはいなかったことですもんね? 本当にすごいことをさせていただくなぁって、思っています。ロック・ファンとアニソン・ファンが混ざり合って、もっと面白い状況になればいいなぁとも思っていますし、そういう垣根をぶっ飛ばす状況ができたらいいですね。だからほんとは、『アニサマ』に筋肉少女帯で出て、『フジロック』に大槻ケンヂと絶望少女達で出たかったんだよなー。


――ロックにも共通する意識である、アニメ・ファンが作品や声優さんに抱く共同幻想の要素を、「林檎もぎれビーム!」では徹底的に歌詞に落とし込んでいますよね?

大槻 そうですね。僕が深夜アニメを見るようになって思ったのは、「きっとアニメ・ファンは、本当は持つ必要のないコンプレックスみたいなものを持っているのでは?」という部分だったんですよ。僕の青春に置き換えると、中学生や高校生の時代に、ラジオの深夜放送とかを聞きながら感じていた、「何でこんなにも面白いサブカルチャーがあるのに、一般の人は認めようとしないんだ!」といういきどおりというか……。

――誰に向けていいのか分からないルサンチマンというか。

大槻 そうそう。そういう怨念めいたものを楽曲に落とし込んできたのが、これまでの「人として軸がぶれている」とか「空想ルンバ」だったんですね。でも今回は、今までの2曲よりもより深くアニメ業界やオーディエンスとの関係を知ったからこそ書けた歌詞だと思うんです。歌詞の「君が想うそのままのこと歌う誰か見つけても すぐに恋に落ちてはダメさ」とか、声優さんたちに「お仕事でやってるだけかもよ」とか歌ってもらってますけど、決してアニメや声優ファンを茶化しているわけではないんですよ。その後で歌われているのは、そうと分かっていても突き進むことで、みんなで生み出す幻想のシャングリラが待っているということで。それって、本当にそうだと僕は思っているし、僕もそこに参加したいという思いがあるんです。だって、僕が高校生の頃に“スタフェス”に行っていたら、もしかしたらロックやってないかもしれないって、本当に思いますから(笑)。

――「林檎もぎれビーム!」は、今までにも増してヘヴィなサウンドが際立った、モダンなラウドロックに仕上がっています。しかも声優さんが歌う要素も増えていて、まさにこれまでの集大成的な楽曲ですよね。

大槻 最初に関わらせていただいた時から、ラウドロックをアニメ・ファンに楽しんでもらおうという思いで、NARASAKI氏と一緒にやってきたんですけど、回を重ねるごとにNARASAKI氏がのめり込んでいったんですよ。彼の声優さんに対するディレクションとかもどんどん上手くなっていって、ラウドロックと声優さんの声が生み出す新しい面白さを、上手いこと追求していて。それが、今回の「林檎もぎれビーム!」できっちりと出せたんだろうなって、思っています。


▲「林檎もぎれビーム!」通常版ジャケット(左)、初回製造分ジャケット(右)

――ちなみに、この「林檎もぎれビーム!」という合言葉には、どのような意味があるのでしょうか?

大槻 これはですね、60年代に“宇宙友好協会”、通称“CBA”というUFO研究団体があったんですよ。初めは普通の団体だったんですけど、そこが次第に、代表の人の意向でちょっとカルトめいた団体になっていったんですね。その人がある日、「もうじき地球の軸がブレてカタストロフが起こるから、その時は「リンゴ送れ、C」っていう合言葉を送る。それを受け取ったら、CBAの会員は指定の場所に逃げるように」という宣言をした、「りんご送れ、C事件」というのがあったんです。その事件、僕なんか好きなんですよ(笑)。『絶望先生』にもカルト教団みたいなのが出てくる回もあるし、もしかしたら『絶望先生』のファンもこの話が好きなんじゃないかな? と思って盛り込んでみました。だから最初は、タイトルも「リンゴ送れ、C」だったんです。だけどよく考えたら「リンゴ送れ、C」っていう歌が深夜のブラウン管から聴こえてきたら、ご存命の“CBA”の方が集まってきちゃうかもしれないじゃないですか? それはちょっとと(笑)。なので、そこからいろいろな言葉遊びを経て、「林檎もぎれビーム!」でいこうと決まったんです。

――大変興味深いお話でした(笑)。それでは最後に、『絶望先生』ファンと大槻さんのファンに、メッセージをお願いします。

大槻 今回の『懺・さよなら絶望先生』は、僕も毎回リアルタイムで見て、皆さんと一緒に楽しみたいですね。僕もう40過ぎているんですけど、アニメというものを改めて勉強したいと思っているんですよ。声優さんの世界も含め、アニソンの世界も含め、良い部分を自分なりにたくさん吸収したいという気持ちがあるんです。そうやって僕も勉強するので、もしよかったらアニメ・ファンのみなさんも、僕のやっているロックの世界の面白さにも触れてほしいなって思っています。僕のファンのみなさんは、もっとアニメの世界に入ってきてみてください。リンクしていけば、みんなでもっとハマリますよ(笑)。


 絶望先生シリーズには、もはや欠かすことのできない大槻ケンヂ楽曲群。今作でのハジケっぷりにも注目していただきたいところです!

 そして……今回は更なるビッグニュースが到着。なんと『懺・さよなら絶望先生』の第2弾EDを、主人公・糸色望役の「神谷浩史」が担当することが決定! これまで挿入歌等でしか聴くことのできなかった、糸色望歌唱によるEDテーマにもご期待あれ。


懺・さよなら絶望先生』オープニング主題歌
 林檎もぎれビーム!

●発売日/2009年7月23日
●価格/1,200円(税込)
●歌/大槻ケンヂと絶望少女達
(風浦可符香、木津千里、木村カエレ、関内・マリア・太郎、日塔奈美)
●仕様/守岡英行描き下ろしイラストジャケット
※初回製造分のみ第1話 懺・絶望エンドカード封入、スリーブケース仕様
●収録内容/
「林檎もぎれビーム!」
C/W「きまぐれあくびちゃん」
各off vocal ver.(計4曲)
●発売・販売元/キングレコード

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【関連リンク】
●公式サイト[PC]/http://www.starchild.co.jp/special/zetsubou3/

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©久米田康治・講談社/懺・さよなら絶望先生製作委員会

 
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